2013年05月31日(木)Tera Termの(テラターム)のNEWバージョン4.78がリリースされました。(感謝!)
Tera Termプロジェクトのゆたかさんより前情報でお聞きしていた通り、ログローテーション系のマクロコマンド、及び設定項目が追加されています。これでログ取得関連がさらに便利に利用できるようになりますね。
またマクロコマンドも追加・変更されており、個人的には「wait, waitln, waitregex 」あたりの変更が気になります。マクロコマンドで複数のパラメータが同時にマッチする「waitregex」なんか超便利なんですよね。さらに「listbox」コマンドも追加され、どんな感じのマクロで使用できるかの考案中です。
まあ、バージョン4.78での変更・修正点は以下のようになっています。
(Tera Termプロジェクトページからの抜粋になります)
変更点
- すでに選択されているテキストが存在する場合、プリンタダイアログのデフォルト選択肢を「選択した部分」にするようにした。tentner氏に感謝します。
- Additional settings ダイアログに ログ・ローテート 設定項目を追加した。teraterm.iniにLogRotate, LogRotateSize, LogRotateSizeType,LogRotateStepエントリを追加した。
- Fileメニューに「Tera Termの全終了(Exit All)」を追加した。
- Windowメニューに「重ねて表示(Cascade)」「上下に並べて表示(Stacked)」「左右に並べて表示(Side By Side)」を追加した。
- 自動ログ取得を無効化する /nolog コマンドラインオプションを追加した。
- マクロ
listboxコマンドを追加した。
getipv4addrコマンドを追加した。
getipv6addrコマンドを追加した。
logrotateコマンドを追加した。
crc16, crc16fileコマンドを追加した。
checksum8, checksum8fileコマンドを追加した。
checksum16, checksum16fileコマンドを追加した。
checksum32, checksum32fileコマンドを追加した。
bringupboxコマンドを追加した。
regexoptionコマンドを追加した。
execコマンドに第4引数(カレントディレクトリ)を追加した。
‘show 1’ コマンドでマクロウィンドウが最前面に来るようにした。
messagebox, inputbox, listbox コマンドを実行したときにダイアログが最前面に来るようにした。
wait, waitln, waitregex コマンドで空文字列を待てるようにした。
waitregex コマンドで複数のパラメータが同時にマッチする場合、前の方を優先するようにした。
バグ修正
- ログファイル名に &h を含めている時、IPv6アドレスで接続するとログファイルが作成されない問題を修正した。
- LogLockExclusiveをoffにしてもログファイルに排他ロックがかかる問題を修正した。
- ネットワーク経由でログ採取しても、Tera Termがスローダウンしないようにした。teraterm.iniにDeferredLogWriteModeエントリを追加した。デフォルトはon。
- ウィンドウの右端で URL が終わって改行している場合に、次の行まで URL が続いていると判定される問題を修正した。
- URL 文字列としてマウスハンドカーソルの判定される領域が左に半文字分ずれる問題を修正した。
- マクロからの送信データに対してもPaste delay per line設定が適用される問題を修正した。
- waitn マクロコマンドで timeout が 0 のときにデータを待たない問題を修正した。
- マクロでcontinue後にbreakするとInvalid Controlエラーが発生する問題を修正した。
- マルチディスプレイ環境で box 系マクロコマンドのダイアログ表示位置がおかしくなる問題を修正した。
- wait, waitln マクロコマンドで、で文字列を正しく検出できない事がある問題を修正した(ex. "aaab"に対してwait "aab"がマッチしない)。
その他
- 言語ファイルにロシア語(Russian.lng)を追加した。Sergey Ryumik氏に感謝します。
- 言語ファイルに韓国語(Korean.lng)を追加した。Daehong Kim氏に感謝します。
- TTSSH(2.65)へ差し替えた。
- Oniguruma 5.9.4へ差し替えた
- 対応する動作環境にWindows Server 2012を追加した。
いつも便利な機能を搭載・提供してくれる、Tera Term開発プロジェクトメンバーに感謝!です。