皆さん、Tera Term(テラターム)のSCP(Secure File Copy)機能は利用されていますか?「ファイル」メニューから「SSH SCP」を選択して表示される「Secure File Copy」機能です。
「ファイル」メニューから「SSH SCP」を選択 Secure File Copy画面

簡単な操作でファイルの送受信が可能なので、かなり便利な機能なんです!

ドラッグ&ドロップでも、簡単にSCPファイル送信が可能です!
⇒ Tera Term-SCP機能を利用した超簡単ファイル送信

今回、その機能が更に便利になる設定箇所を発見したのでご紹介いたします。

今回、Windows7の機器にTeraTermの最新バーションをインストールしてから、たまたま設定ファイル(TERATERM.INI)を眺めていたら発見しました。「それ結構前からあったよ!」とか、いいっこ無しでお願いします!

その設定箇所とは「ファイル」メニューから「SSH SCP」を選択した「Secure File Copy」画面の「To:」欄のデフォルト値が、任意の値に変更出来るんです!(全然驚く事じゃないかもしれませんが、私にとっては新しい発見だったんです・・・)

ここでは、その設定変更方法についてご紹介いたします。

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SCP機能「送信先(サーバ側パス)」の設定変更

まずは送信部分の「To:」欄ですが、デフォルトでは「~/」となっており、接続ユーザのルートディレクトリが指定されています。
SCP送信先のデフォルト値

この部分のデフォルト値の変更を行います。

変更するには、設定ファイル(TERATERM.INI)を直接編集します。

標準インストールした際のパス:
C:\Program Files\teraterm\TERATERM.INI

変更箇所は以下の部分になります。

; SCP sending directory 
ScpSendDir=~/

転送先を「/tmp」にしたい場合は、以下のように修正して下さい。

; SCP sending directory 
ScpSendDir=/tmp

SCP送信先を/tmpに変更しました

もし接続ユーザに書き込み権限がないディレクトリを指定していると、転送が失敗し「TTSSH:SCP err / Permission denied」のポップアップが表示されますのでご注意ください!
書き込み権限がないとエラーが表示されます

SCP機能「受信側(PC側パス)」の設定変更

送信部分の「To:」欄ですが、デフォルトでは、

「C:\Program Files\teraterm」となっています。
SCP受信時のデフォルトパス

変更するには、設定ファイル(TERATERM.INI)を直接編集します。

変更箇所は以下の部分になります。

; Default directory for file transfers 
FileDir=C:\Program Files\teraterm

受信するパスを「Cドライブ配下のtempフォルダ」に変更する場合は、以下のように修正して下さい。

; Default directory for file transfers 
FileDir=C:\temp

Cドライブ直下のtempフォルダに変更

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設定ファイル(TERATERM.INI)の保存

設定変更後には、忘れずファイルの保存を行って下さい。

保存後に「設定」メニューから「設定の読み込み」を行うか、「新しい接続」で、新たに接続を行った場合に、変更した値が反映されます。

まあちょっとした事なんですが、これだけでSCP機能がさらに便利に利用出来るようになりますので、是非使ってみてください。

2014年06月02日追加)
TeraTermプロジェクトのゆたかさんより、パスを変更→SCP送受信実施、その後に設定ファイル(TERATERM.INI)を保存すると、変更したパスがデフォルト設定になるとの情報をいただきました。

設定ファイルを直接変更せずとも修正可能なので、是非試してみてください。