Tera Term(テラターム)のマクロ機能を利用して、シリアル(COM)接続でコンソールポート等に自動接続するマクロをご紹介したいと思います。
マクロ言語TTL(Tera Term Language)ファイルに「COMポート番号」と「ボー・レート(転送スピード)」の設定を直接記述しています。 使用するCOMポート番号、転送速度を確認し変更を行ってください。
使用しているCOMポート番号は、デバイスマネージャから確認する事ができます。下記例では、USBシリアル変換ケーブルにCOMポート番号14が割り振られているのが分かります。
マクロを実行すると、接続待ち or 接続状態になります。
いちいち新しい接続からCOMポートを選択して接続する手間が省けるので、ショートカットを作成し準備しておくと便利ですね。
シリアル(COMポート)自動接続マクロ
;=================================================== ; Filename : com_connect-16.ttl ; Description : COM Port Auto login ; Author : JUNZOU ; Created : 2011/05/21 ; modified : ;=================================================== ;; COMポート/ボー・レート設定 COM_PORT = '11' BAUDRATE = '9600' ;=================================================== ;; ①コマンド組立て COMMAND = '/C=' strconcat COMMAND COM_PORT strconcat COMMAND ' /BAUD=' strconcat COMMAND BAUDRATE ;; ②接続 connect COMMAND ;; ③マクロ終了 end
マクロ内容の解説
項番①コマンド組立て
コマンド組立てのエリアでは、接続に必要な情報の文字列を作成しています。
変数「COMMAND」に「strconcat」コマンドを使用し文字を継ぎ足していく事で接続するための文字列を作成しています。
上記マクロでは、以下のような文字列が作成されます。
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/C=11 /BAUND=9600
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[strconcat]コマンドは、文字列を継ぎ足す機能があります。
⇒ [strconcat]コマンドの詳細は、こちらを参照してください
項番②接続
接続のエリアでは、項番①で作成した変数(文字列)「COMMAND」を使用し「connect」コマンドでシリアル接続を行います。
実際の接続コマンドは以下となります。
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connect /C=11 /BAUBD=9600
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項番③マクロ終了
接続が完了するとマクロ機能を終了します。コンソールケーブルを接続している場合は何かしらのメッセージが表示されます(のはず)。また接続されていない状態であれば、接続待機状態になります。
おわりに
次回は、使用しているCOMポート番号を調べるのが面倒くさい or わからない場合に有効なCOMポートを自動検出してシリアル接続するマクロをご紹介します。