2011年6月26日に、Tera Term(テラターム)の新バージョン「Tera Term Version 4.70」がリリースされました。
TeraTerm version 4.70リリース

早速NEWバージョン4.70をインストールし、4.69のTERATERM.INIファイルと比較してみました。

以下当方の環境で、変更・追加・削除になった項目を抜粋しています。

変更

;    Meta key (on/off)
MetaKey=off
↓  ↓  ↓ 
;    Meta key (on/off/left/right)
MetaKey=off

追加

; Allow the sequences related to printer control
PrinterCtrlSequence=on

削除

; packet compression level (0=none)
Compression=0

コメント行追加

; Cipher algorithm order 部分
;  0…Ciphers below this line are disabled.

追加

; KEX algorithm order(SSH2)
;  0…diffie-hellman-group1-sha1
;  1…diffie-hellman-group14-sha1
;  2…diffie-hellman-group-exchange-sha1
;  3…diffie-hellman-group-exchange-sha256
;  4…ecdh-sha2-nistp256
;  5…ecdh-sha2-nistp384
;  6…ecdh-sha2-nistp521
;  7…KEXs below this line are disabled.
KexOrder=56743210

今回のバージョンアップでの、変更点・バグ修正・その他の修正は以下のようになっています。

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変更点

  • DEC 特殊文字のフォントに高輝度/下線属性を反映するようにした。
  • NetTerm 形式のマウスイベント通知に対応した。
  • 印刷用制御コードを無視することができるエントリをサポートした。
  • teraterm.ini に PrinterCtrlSequence エントリを追加した。デフォルトはoff。 
  • Meta Key の設定で、左Altや右AltのみMeta Keyに設定できるようにした。
  • ブロードキャストコマンドにおいて、リアルタイムモードの場合、SubmitボタンではEnterキーのみ送るようにした。
  • セッション複製を行う際、/K= があれば引き継ぎを行うようにした。
  • ファイル送信およびファイル転送時のダイアログに、経過時間および転送速度を表示するようにした。
  • Windows7ジャンプリストに対応した。
  • box 系マクロコマンドの special 引数を復活させた。使用はあまり推奨されない。省略時のデフォルトはオリジナルとの互換性のため 0。

バグ修正

  • xterm 形式のマウスイベント通知で、マウスポインタの位置が224行目以降だった場合に不正な報告をする問題を修正した。
  • DECSET/DECRST 制御シーケンスで、10000 以上のモードが指定された時に正しく無視できない場合が有った問題を修正した。
  • ウィンドウ位置報告要求に対して不正な形式で応答する場合がある問題を修正した。
  • YMODEM ファイル送信において、ACKを待たずとも、ブロック1を送信してしまう問題を修正した。
  • strremove マクロにおいて、文字列の末尾1バイトの削除時にBOFが発生していた問題を修正した。
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その他

  • インストーラを修正した。
  • フォルダのコンテキストメニューに CygTerm Here を追加した時、名前に複数の連続するスペースを含むフォルダへの CygTerm Here が正しく働かないのを修正した。 
  • SSH2対応TTSSH(2.57)へ差し替えた。
  • TeraTerm Menu(1.10)へ差し替えた。
  • CygTerm+ 1.07_23へ差し替えた。
  • cyglaunch (1.03)へ差し替えた。
  • LogMeTT 2.9.9へ差し替えた。